全国高校サッカー県大会 30日開幕
庄内11チームの目標と主力選手紹介
第102回全国高校サッカー選手権大会山形県大会が9月30日~10月21日に県内各会場で開催される。庄内から出場する11チームの目標と主要選手を紹介する。掲載は順不同。文中敬称略。写真の選手名下の( )は出身中学。FWはフォワード、MFはミッドフィルダー、DFはディフェンス、GKはゴールキーパーの略。
盤石な守りと経験で全国に 羽黒高校
盤石な守りとチャンスから一気に攻め上げる力のあるチーム。高校総体の県予選優勝と全国1勝を自信に全国を目指す。センターバックの小西謙吾主将(3年)と視野が広いMF友野晃伸(同)が戦況を見極めてパスをつなぎ、ポストプレーが得意なFW三国谷斗羽(同)がゴールを決める。守備ではミスが少ないGK石野翼(同)がチームを鼓舞し、球際に強いDF川井啓太郎(同)が粘り強く守る。
スピードある攻撃で全国へ 鶴岡東高校
スピードを生かした攻撃で全国を目指す。帝京高校との練習試合を経て、攻守とも精度が上がった。右サイドハーフの阿部聖音主将(3年)が中心となり、守備はGK佐久間俊誠(同)が冷静な指示で全体を鼓舞。DF本間唯斗(同)が豊富な運動量で貢献し、丸山颯眞(同)は対人戦の強さを発揮する。攻撃では技術力のある攻撃的MF村上璃空(同)と、俊足FW阿蘇雅史(同)の連係で得点を狙う。
底力のある攻撃で4強超え 酒田南高校
新人戦は2年連続ベスト4。今大会は実力を発揮してベスト4超えが目標。例年以上に攻撃的なチームに仕上がり、失点しても逆転できる底力を持つ。MFの宗大翔(3年)と佐藤燎馬(2年)だけでなく、DFの菅原聖那と沼本悠志(3年)のロングボールでも好機を作り出す。決定力のある田中賢基主将(同)と、技術が高い秋田然(同)、抜け出しがうまい髙橋天(同)のFW3選手で崩しにゆく。
パワー生して初戦突破 鶴岡工業高校
2年生はDF加藤友偉主将とMF伊藤瑠晟の2人のみ。技術面は発展途上だが、パワーを生かした試合展開に持ち込み、初戦を突破するのが目標。状況を正確に判断してプレーできれば勝負できる。MFの斎藤侑来(1年)と佐藤琉磨(同)などが絡んで、両サイドから展開すると得点につながる。FW三浦龍星(同)はゴール前でもらえば一人でも押し込める。守備は連係を強化している。
夏に成長、全員で1勝を 酒田光陵高校
遠征や強豪校などとの練習試合を重ねて、チームとしてまとまりができてきた。暑い中で走り切ったことで身体的にも精神面でも強化され、球際や競る場面でも戦える形が見えてきた。前線から圧力を掛けて守り、攻撃は両サイドからの展開で仕掛けていく。個々の力に頼るのではなく、全員プレーでまず1勝を挙げる。丸山凜太朗主将(2年)は「皆よく走る。意思疎通もできている」と胸を張った。
バランスのチームで16強以上 鶴岡中央高校
全員守備・全員攻撃のバランスの取れたチームで、ベスト16以上を目指す。夏の遠征で個人技や連携プレーを磨き、チーム力は好調。DF秋庭颯真(3年)のスルーパスを、MF佐藤太悟(同)が抜群の突破力で、確実に得点につなげる。カバーリングでチームを助けるDF浅野那由斗(2年)と、味方思いの正確なパスが得意なMF山科徹(1年)のホットラインにも、注目が集まる。
連係意識しベスト8入り 酒田東高校
成長著しい1、2年生だけのチーム。試合では攻撃、守備の両面で連係を意識した、組織的な戦いを目指す。攻撃は、ドリブルが持ち味で決定力のあるFW堀瑞生(2年)と、献身的なプレーが光るボランチの梶原和真主将(同)が引っ張る。守備は、左サイドバックの渡部敦大(同)が中心。本間健寛顧問は「選手同士が例年以上に意思疎通を図ってきた。今年こそ8強入りを実現したい」と語る。
鶴南最後の大会を立派に 鶴岡南高校
来春、中高一貫校の致道館高校となるため、鶴岡南高としては最後の大会を、みっともない姿では終われないと燃えている。試合や練習ごとに話し合いを重ねて組織力を高めてきた。守備ではDF工藤大晴主将(2年)とDF加藤夢羽空(1年)の両センターバックが安定している。攻撃ではFW氏川結羽(2年)が軸となり、MF佐藤孝太(同)や両サイドハーフが連動してゴールに迫る。
果敢に攻めて、まず1勝 酒田西高校
ミスを恐れず果敢に攻めて、まずは1勝することを目指す。DFの佐藤陸斗(2年)と岡部陽人(1年)が相手からボールを奪い、視野が広いMF早藤天汰(2年)、果敢に攻めるFW渡曾崇太(同)が得点を狙う。守備ではMF髙橋泰智主将(同)が1対1での強さを発揮し、シュートストップに優れるGK橋本翔仁朗(1年)が後ろから指示を出しながら、チーム全体で粘り強く守る。
合同練習の成果で初戦突破 庄内総合高校・新庄神室産業高校
庄内総合高校は新庄神室産業高校との合同チームで、初戦突破を目指す。今年は4月から合同練習を重ねてきたので、連携が取れるようになってきた。ボランチ の荒木駿一主将(2年)は練習試合を通して、体を張ったプレーをするまでに成長した。中学時代はGKだったDF佐々木悠人(1年)は、フィールドプレーヤーとしての技術を吸収中。MF飯塚遼也(同)は相手に臆せず、果敢に仕掛ける。
楽しみ忘れず初戦突破 鶴岡工業高等専門学校
全員でサッカーを楽しむことを忘れずにプレーし、初戦突破を目指す。攻守のバランスが取れたチーム。1対1に強いDF西村和起(3年)が粘り強く安定した守備から流れを作り、GK長谷川祥汰(同)の的確なロングキックで好機を生みながら、視野の広いMF遠藤幹太主将(同)と、臨機応変に対応できるMF池田智也(同)、果敢に攻めるFW中山悠太(2年)が得点につなげる。
庄内勢の初戦日程
庄内勢の初戦は、9月30日午前10時から酒田西が米沢東と米沢市営人工芝サッカーフィールド東コートで、午前10時半から酒田東が庄内総合・神室産業と酒田市光ケ丘球技場で、正午から酒田南が上山明新館と米沢市同西コートで、酒田光陵が山形工業と米沢市同東コートで、午後1時半から鶴岡南が米沢工業と光ケ丘球技場で、鶴岡工業が創学館と山形市球技場で対戦する。
10月1日午前10時からは第一シードの羽黒が、鶴岡南対米沢工業戦の勝者と光ケ丘球技場で、午前10時半から鶴岡高専が東海大山形と東根市中央運動公園で、午後2時から鶴岡東が惺山と光ケ丘球技場で、鶴岡中央が長井工業・南陽・高畠と米沢市同西コートで対戦する。
決勝は10月21日午後0時5分から県総合運動公園で行われる。