郷土の未来をつくるコミュニティペーパー(山形県庄内地方の地域新聞)
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県縦断駅伝
27日午前8時20分スタート
11チームが29区間を走破

 第68回県縦断駅伝競走大会が27~29日に開催される。酒田飽海、鶴岡田川両チームをはじめ県内各地区代表の11チームが、3日間かけて全29区間307キロを走破する。庄内と最上を走る初日は、午前8時20分に遊佐小学校前の月光橋をスタートし、酒田、鶴岡両市役所前を駆け抜け、初日ゴールの新庄市役所を目指す。

 酒田飽海   社会人の戦力充実し勝負

 酒田飽海(阿部亮監督)は中学生5人、高校生4人、大学生3人、社会人14人の26人すべてが地元出身選手。特にはえぬきの社会人が力を伸ばしてきた。最低でも総合3位の奪還を使命としている。
 選手は昨年度のタイムや3月23日の春季記録会の結果などを参考に選出した。4月から土・日曜日にチーム練習を重ねている。13、14日は合宿し、本番にピークを合わせるための調整を行った。
 社会人は県縦断駅伝に照準を合わせ、同じ目標を掲げて年間を通して質の高い合同練習を積み重ねてきた。 エースの鈴木亮平(27)=東北エプソン=、社会人2年目の荒生実慧(23)=丸高=に加え、遠田光太郎(25)=酒田天然ガス=も主力に成長。長年チームをけん引してきた菅原翼主将(35)=Bea=、安倍智輝(27)=支援センターなのはな畑=も安定して力がある。全員が順調に仕上がり、強さを維持できている。
 高校生も、県トップレベルの後藤颯星(16)=酒田南高2年=など、期待できる。
 レースは社会人・大学生の一般区間がポイントとなるが、昨年以上に勝負できる選手がそろっている。初日、2日目とエース級を投入し各日優勝も狙っていく。
 菅原主将は「チームとしては最低でも3位に戻る。しっかりつないで優勝のチャンスもうかがっていく」と意気込みを語った。

写真
地元のはえぬき選手で戦う酒田飽海チーム

 鶴岡田川   中高生ら若手に有望株

 鶴岡田川(奥泉伸監督)は、中学生4人、高校生5人、高専生3人、社会人14人の26人で挑む。中高生と20歳代前半の選手に有望株がそろい、今年から認められた地元出身県外在住選手も加わって選手層が厚くなった。昨年の7位を上回る6位以上の入賞を目指す。
 エースの鈴木博斗主将(28)=鶴岡市農協=は「若手が力を付けてベテラン勢も経験を積み、楽しみな選手がそろった。初日は期待に応えられるように勢いのある走りを見せたい。目標は6位入賞だが、一つでも上の順位を狙う」と意気込む。
 五十嵐脩人(21)=東北電力ネットワーク=と梅木脩介(32)=東京都陸上競技協会=は、地元出身県外在住選手でチームに復帰。若手有望株の五十嵐は3区(黒森―湯野浜間10・9キロ)の試走で上位に食い込みアピール。梅木もベテランらしく体調を仕上げてきた。
 中高生では大宮健治(17)=酒田南高3年=が、1月の県冬季ロードレース高校の部で優勝した。小島知己(17)=鶴岡工業高3年=は、昨秋の東北高校新人陸上競技選手権に出た。冬に力を付け社会人選手に比肩する走りを見せている。
 菅原真之輔(14)=鶴岡三中3年=は昨夏の県中学校総合体育大会で上位に食い込み、中学生区間での活躍が期待できる。
 ベテラン勢も健在。後藤拓馬(39)=オリエンタルモーター=は3区の試走で1位を取り、万全の仕上がりを見せる。
 奥泉監督は「序盤から調子の良い選手を積極的に登用していく。鶴岡を上位で通過したい」と話した。

■写真
ベテラン勢に若手有望株が加わった鶴岡田川チーム

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