郷土の未来をつくるコミュニティペーパー(山形県庄内地方の地域新聞)
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県縦断駅伝
27日午前8時20分スタート
11チームが28区間を走破

 第69回県縦断駅伝競走大会が27~29日に開催される。酒田飽海、鶴岡田川両チームをはじめ県内各地区代表の11チームが、3日間かけて全28区間(狩川―古口間の第8区は豪雨被害のため中止)の286・8キロを走破する。庄内と最上を走る初日は、午前8時20分に遊佐小学校前の月光橋をスタートし、酒田、鶴岡両市役所前を駆け、初日ゴールの新庄市役所を目指す。

酒田飽海  荒生、鈴木ら社会人に期待

 酒田飽海(阿部亮監督)は、調子を上げている社会人11人を中心に、大学生4人、高校生7人、中学生4人の26人で挑む。全世代で力が向上し、昨年より総合力が高まっている。長年チームを率いてきた阿部監督が、今大会を最後に退任するため、選手は「花道を飾りたい」と意気込む。
 社会人では、今年3月の東京マラソンで国内選手の上位に入り、2時間8分5秒とマラソン県最高記録を更新した荒生実慧(24)=NDソフトウェア(株)=に期待がかかる。1月に実業団に移籍して酒田を離れたが、25日にチームに合流する。
 新主将となった鈴木亮平(28)=東北エプソン(株)=は、福岡国際マラソンと別府大分毎日マラソンに出場するなど、マラソンへの挑戦を始めたことでベースが強化された。遠田光太郎(26)=酒田天然ガス(株)=も、鈴木主将と共にマラソン練習に取り組み、力を付けている。
 中学生、高校生、大学生の多くは昨年も走ったメンバーで経験があり、そろって昨年より記録を伸ばしている。
 3月に選考会を開いてメンバーを決め、チームとしての練習を始めた。3月は距離を走り込み、4月12、13日には合宿を行い、実践的な練習で仕上げた。阿部監督は「先行して主導権を取っていきたい。ここでもう一度順位を上げて、新しいチームに良い流れをつなぎたい」と話す。
 鈴木主将は「酒田飽海は昭和、平成とずっと強い上位のチームできた。令和でも黄金時代を取り戻す幕開けにしたい」と、総合3位以上の奪還を狙う。

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全世代で昨年以上に力をつけた

鶴岡田川  二刀流監督の新体制で挑む

 鶴岡田川(吉泉亘監督)は、中学生4人、高校生4人、高専生2人、大学・専門校生2人、社会人14人の26人で構成する。前年まで主将を務めた吉泉(39)=庄内たがわ農協=が選手兼任の新監督に就任した。チームを支えるベテラン選手に有望株の若手を加えた新体制で6位以上を目指す。
 佐藤雄志主将(27)=鶴岡市農協=は「地元を走る初日を上位で通過して流れに乗りたい。エースを期待されているが、昨年のレースでは区間最下位を経験して悔しい思いをした。これをばねに今年は良い練習ができている。状態は良好。区間を上位で走り抜いて、若手の多いチームを引っ張りたい」と意気込む。
 五十嵐脩人(22)=東北電力ネットワーク(株)=は、佐藤主将に比肩するチームのエース格。秋田県在住のふるさと選手だが練習は十分にできている。後藤拓馬(40)=オリエンタルモーター(株)=は、けがで出遅れたが順調に回復して好調を維持している。ベテランらしい安定した走りで貢献する。
 山口尊義(24)=鶴岡市農協=は若手の成長株。エース区間でも勝負できる実力を身に付けてきた。大宮健治(18)=日本体育大学1年=と、小島知己(18)=鶴岡高専4年=も成長著しく、序盤に投入することで、さらなる成長が期待できる。
 五十嵐陽晟(15)=酒田南高1年=は、社会人選手と同じレベルの練習をこなしている。粘り強くガッツがあり、物おじしない性格もレースに向く。佐藤悠真(13)=羽黒中2年=も調子が良く、今後の成長が期待できる。
 吉泉監督は「選手と監督の二刀流となるが、初陣を良い形で飾りたい。レースは序盤の流れが重要。エースや有望株の若手を積極的に投入して上位を走り、地元の期待と声援に応えたい。各選手が持てる力を発揮できるように精一杯がんばる」と話した。

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ベテランと若手有望株で6位以上を目指す

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