郷土の未来をつくるコミュニティペーパー(山形県庄内地方の地域新聞)
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全文掲載

庄内の12校150選手が出場
全国高等学校総合体育大会 23日開幕[上]

 全国高等学校総合体育大会が、中国地方を主会場に23日~8月20日に開かれる。庄内からは12校の150選手が20競技に出場する(水泳は東北大会後に決定)。庄内の選手を、団体戦を中心に紹介する。掲載は順不同、文中敬称略。(本紙取材班)

ベスト16越えを目指す
鶴岡東高校ソフトボール部

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田澤沙千主将(前列中央)と佐藤理央投手(右隣)

 鶴岡東高校ソフトボール部は2年ぶり6回目の出場。過去最高のベスト16の壁越えを目指して強気で挑む。
 県大会を一人で投げ抜き無失点の投手・佐藤理央(3年)は、浮き上がるライズボールとインコースをえぐるコントロールで三振を取る。小柄だがバネとパワーがあり、打撃でも主軸の投打の要。
 1番・池田美月(同)は俊足で小技もあり出塁率が高い。2、3番が送って佐藤で得点するパターンだが、県大会では打撃不調の佐藤をカバーして、全選手がしっかりつないで得点を重ねた。
 守備は遊撃手・田澤沙千主将(同)を中心に堅固。さらに基礎を徹底して一球一球にこだわって練習する。田澤主将は「プレーも気持ちも粘り強いソフトボールをする。一戦必勝で頑張りたい」と意気込む。

8強超えて全国優勝
酒田光陵高校剣道部男子

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前列左から小関唯聖、西堀颯人、川木一臣。
後列左から沼沢龍氣、鈴木翼、箕輪楓真、後藤優宗

 酒田光陵高校剣道部男子は2年連続で高校総体の切符をつかんだ。昨年のメンバーが3人残り、経験豊富で勝負強い選手がそろう。今年は過去最高の8強を超え、全国優勝を目指す。
 西堀颯人主将(3年)は「予選リーグを突破して、今年は頂点を狙う」と意気込む。
 先鋒の後藤優宗(2年)は面が得意で体当たりが強い。次鋒の鈴木翼(3年)は粘り強い戦い方をする。中堅の小関唯聖(同)は技に切れがある。副将の川木一臣(同)は足さばきに秀で、小手が得意。個人戦にも出場する大将の西堀主将は面を武器に、多彩な技を繰り出す。箕輪楓真(同)と沼沢龍氣(2年)も力がある。
 齋藤司監督は「大将が活躍すれば予選リーグ突破も見えてくる」と話す。

集中力保ち安定した的中
致道館高校弓道部男子

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前列左から富樫央、冨樫太智部長、菅原蒼矢。
後列左から佐藤裕紀、本間耀、櫛引識氣

 致道館高校弓道部男子は、県大会決勝リーグで1巡目から20射中17中を出して良い流れを作ると、他を圧倒する総的中数56中の4戦全勝で優勝した。鶴岡南、北両高校の統合2年で初、鶴岡南から引き継ぐと11年ぶり6回目の出場。
 メンバーは大前・菅原蒼矢(3年)、二番・冨樫太智部長(同)、中・本間耀(同)、四番・富樫央(同)、落ち・佐藤裕紀(同)、控えの櫛引識氣(同)。菅原が1本目からしっかり当てて流れを作り、冨樫部長が抜群の安定感で続く。
 本間はムードメーカーでチームの緊張を和らげ、富樫央は県大会で最も的中を出した。佐藤は悪い流れを断ち切る勝負強さを持ち、櫛引は部内で最も射形が美しい。調子が悪い人がいてもリズムを崩さずカバーし合える強さがある。
 冨樫部長は「男女とも高校総体での優勝が目標。集中力を保ち安定した的中を出したい」と話した。

一本に集中して粘る
致道館高校弓道部女子

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前列左から須藤華音、渋谷優月、鈴木美空。
後列左から三浦佑菜、五十嵐芽愛、渡部香子女子部長

 致道館高校弓道部女子は、県大会決勝リーグで3勝1敗、総的中数で上回り、初優勝を決めた。統合前の鶴岡南、北両校から引き継ぐと8年ぶり9回目の出場。
 渡部香子女子部長(3年)は「1敗した時は気持ちが揺らいだが、メンバー同士励まし合い、気持ちを切り替えて最後まで粘ったことが良かった」と話し、全国大会でも「1本にこだわり妥協せず最後まで粘る」と意気込む。
 メンバーは、流れを作りチームをまとめる大前・渡部女子部長、本番に強く経験豊富な二番・渋谷優月(2年)、一本一本丁寧な努力家の中・鈴木美空(3年)、明るく頼りになる四番・須藤華音(2年)、安定感があり信頼できる落ち・五十嵐芽愛(3年)、いることで皆が安心できる控えの三浦佑菜(同)。
 同部のモットー「正射必中」を体現すべく、基本をしっかりと、一本一本に集中して練習して全国大会に臨む。

8強入り以上を目指す
酒田南高校空手道部

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前列左から佐藤侑羽、佐久間結太、阿部広大。
後列左から池田楓、松井逢空、渡會大翔、佐久間尊

 酒田南高校空手道部は、男子団体組手に2年連続で出場する。今年は全国優勝も視野に入れながら、8強入り以上を目指す。
 佐久間結太主将(3年)は「技術面だけではなく、生活態度を含めた精神面を徹底的に鍛えてきた」と力強く語る。
 相手によって、出場選手5人を決める。佐久間主将はスピードのある突き技が得意。個人組手にも出場する。阿部広大(同)は勝負強い試合ができる。佐藤侑羽(同)と池田楓(2年)はともにスピードのある突き技が武器。松井逢空(同)はカウンターと蹴り技にたけ、渡會大翔(同)は長身な生かしたダイナミックさが持ち味。佐久間尊(1年)は蹴り技に冴えを見せる。
 佐藤一成監督は「経験と勢いのある強いチーム。上位進出を目指したい」と期待を込める。

堅守速攻でベスト8目指す
羽黒高校男子バスケ部

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坂勇杜主将(前列左から3人目)と選手たち

 羽黒高校男子バスケットボール部は、4年連続7回目の出場。全国の高さのある相手に、豊富な運動量とスピードで走って切り込み、アウトサイドから得点する「羽黒のバスケ」で果敢に攻め、ベスト8を目指す。
 得点源のシューティングガード・柏﨑歩人(3年)をけがで欠いた県大会は、選手一人一人に得点する意識を植え付け、チームにより結束をもたらした。ポイントガードの坂勇杜主将(同)と梅津翔真(2年)は、スピードがあり1対1の能力も高く、2人で流れを作る。復帰した柏﨑とダブルエースのシューティングガード・齋藤大雅(3年)も得点の柱。留学生2人がセンターで、守備にリバウンドに粘りを見せる。
 坂主将は「前から当たる守備で相手のミスを誘う。堅守速攻で得点を重ねたい」と意気込む。

念願の6位以内入賞を
酒田東高校山岳部男子

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左から本間大嗣、佐藤快成、齋藤幹太、山本晃友

 酒田東高校山岳部男子は、登山競技団体男子に3年連続で出場する。全員2年生だった昨年は10位にとどまったが、この1年間に重ねた経験を生かし、念願の6位以内入賞を目指す。
 本間大嗣リーダーは「体力、知識、技術の全てで成長できた」と自信をのぞかせる。
 競技は、1チーム4人が4泊5日の日程で登山に臨み、10項目を100点からの減点方式で採点し得点を競う。初日は登山に必要な筆記試験があり、気象に山本晃友、天気図の作成・解析に齋藤幹太、自然観察に佐藤快成、救急医療に本間リーダーが挑む。2日目からは広島県安芸太田町などの恐羅漢山、十方山、深入山、三段峡で体力、読図、歩行技術、テントの設営と撤収などの登山行動に臨む。
 樋口駿監督は「粘り強く、チームワークを発揮して、全国の舞台で戦ってほしい」と期待を込める。

特訓で狙い通りの射撃に
致道館高校アーチェリー女子

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左から富樫真花、木村日子、小角和、亀井心香花

 致道館高校アーチェリー部女子は、2年連続2回目の出場。鶴岡南、北両高校合同チームから通算すると4年連続4回目の出場。
 木村日子主将(3年)は「目標は団体戦優勝と、個人戦での自己ベスト更新。練習前の筋力トレーニングと、練習後の矢をつがえずに弦を引く特訓で、練習と試合のプレー内容の差が縮まり、狙い通りの射撃ができてきた」と話す。
 県総体個人2位の木村主将、3位の富樫真花(2年)、5位の小角和(3年)は、昨年に続く2大会連続出場。木村主将は自己ベストの72射計615点を6月に記録し、エースとしてチームを引っ張る。富樫は同592点を、亀井心香花(2年)も同536点を7月に記録し、調子を上げてきている。小角は36射計275点を昨夏に記録した。
 野崎剛顧問は「練習通りの射撃ができれば上位を十分に狙える」と励ます。

昨夏の経験生かし優勝狙う
致道館高校アーチェリー部男子

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左から門脇優安、五十嵐大翔、渡部大貴、福士瑛柊

 致道館高校アーチェリー部男子は2年連続2回目の全国出場。前身の鶴岡南高校から数えると、5年連続12回目の出場となる。
 五十嵐大翔主将(3年)は「団体戦優勝と個人戦での入賞が目標。基礎体力を高めるために体幹を鍛えるトレーニングや腕立て伏せ、走り込みを昨秋から強化し、安定した射撃ができるようになってきた」と話す。
 県総体個人2位の五十嵐主将と、同優勝の門脇優安(3年)は昨夏に続く出場。五十嵐主将は6月の練習で自己ベストの72射計613点を記録した。門脇は3月の試合で622点、福士瑛柊(同)は4月の練習で560点、渡部大貴(同)は昨秋492点を、それぞれ記録した。各選手はまだまだ伸び代を感じており、大会までにさらなる成長が期待できる。
 野崎剛顧問は「上位に食い込む実力はある」と話す。

個人戦の出場選手

団体戦の重複選手は除く
陸上▼致道館=三浦采桜▼酒田東=堀遥翔▼酒田光陵=齋藤啓汰▼酒田南=後藤颯星、佐藤叶音、佐藤遥、赤松花音
体操▼庄内総合=羽角脩虎、遊馬紘生▼鶴岡東=新野うみ▼酒田光陵=佐藤千夢
新体操▼酒田南=坂本航太
ソフトテニス▼羽黒=安野杏奈、後藤美羽
バドミントン▼鶴岡工業=今野悠、菅原充禮▼致道館=池田花保
柔道▼羽黒=菅原愛菜、柳 澤未梨愛、渋谷海遥、森川翔
相撲▼加茂水産=板垣成、今川令羅
レスリング▼鶴岡工業=五十嵐龍之介
ウエイトリフティング▼羽黒=菅野樹、阿曽飛鳥、飯塚心、加藤璃桜▼庄内農業=阿部洸希、大沼拓海▼鶴岡工業=西村銀哉、髙橋心愛▼酒田光陵=齋藤力、小松漣、鈴木紘翔、富樫柊真
空手▼酒田南=佐藤宥成、町田結
テニス▼鶴岡高専=乙坂柚稀
ローイング▼酒田光陵=今井伶音、佐藤健次郎、池田琉心、前田隼之介、髙橋歩華、矢作空、相庭志帆、佐藤綾美、志田ゆう、村上恵菜、佐藤諒、阿部典▼酒田西=石黒悠太、石川煌大、菅原貫太、菅原大知、後藤宇宙
アーチェリー▼鶴岡工業=石井颯空、小池綺佳
少林寺拳法▼酒田光陵=佐藤海誠、髙橋昊▼鶴岡工業=菊池陽仁

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