本紙主催「新年イラスト書道コンクール」の金賞受賞作と作者を紹介する。イラスト部門は「新年にちなんだイラスト」、書道部門は「新年への願いを込めた漢字一字」をテーマに募集した。小中学生から高校生、高等専門学校生まで両部門に約170人の応募があった。新年への希望を抱いて、イラストでは十二支の午(馬)や縁起物を丁寧に生き生きと描いた作品、書道では新年への意気込みや明るく幸せな一年を祈る字を書いた作品がそろった。
イラスト部門

致道館高1年 阿部 龍聖 さん
金賞を目指していたのでうれしい。絵の構図は馬の迫力が出るようなものを考え、筋肉がリアルになるように、さまざまな資料を参考にして描いた。正月らしく色は朱と金をメインにした。絵は物心が付くころから描いていて、普段は花や風景、アニメのキャラクターなどを描いている。中学校では美術部だったが、高校では陸上部に入った。運動部ならではの雰囲気や大会、練習などが、新鮮な体験で楽しい。一方で勉強は大変。新年は勉強をがんばりたい。陸上をやりながら趣味の絵も充実させる。さまざまなコンクールに挑戦して、多くの賞を取りたい。
書道部門

あつみ小5年 本間凛々花 さん
新年の干支「午」にちなみ、大きくどーんとして格好が良く、速く走れる馬を思い描いて書いた。字は全体を右上がりにして、バランスを考えながら勢いよく太い筆を走らせた。びしっとしっかり強く書くことができた会心の作。習字は小学3年生から習い始めた。週1回の教室を楽しみにしている。上達が目に見えて達成感がある。新年は年女で6年生になる。楽しく元気に過ごせる1年にすることと、下級生のお手本になることが目標。勉強も頑張りたい。理科と図工が好きで、実験がある日は最高に楽しく、家でも紙で立体作品を作っている。
本紙主催「新年イラスト書道コンクール」の入賞作品を掲載する。書道には小学生87人、中学生31人、高校生16人の計134人の応募があった。太く大きく力強い作品が目立った。酒田市書道連盟の役員4人に審査を依頼した。イラストは前年並みの33人と応募は少なかったが、力作が多かった。鶴岡四中と酒田六中などからは多数作品が寄せられた。本紙編集部で審査した。
イラスト部門
酒田三中3年 齋藤菜津子 さん
書道部門
酒田東高3年 佐藤 心優 さん
イラスト部門
鶴岡高専2年 松田姫沙希 さん
書道部門
酒田六中3年 柳沼 璃桜 さん
イラスト部門
羽黒高校1年 奥泉千代花 さん
鶴岡四中3年 三井 一花 さん
酒田六中1年 大井幸々愛 さん
書道部門
斎小4年 岡部ひなた さん
大山小5年 田中 結菜 さん
泉小6年 堀 心菜 さん
イラスト部門
髙槗 衣実(酒田六中2年)、伊藤 美沙(致道館中1年、渡会 真未(若浜小2年)、渡部 乙葉(朝暘三小1年)、齋藤 史明(琢成小3年)、渡部 珠羽(朝暘三小4年)、伊藤 美香(松原小3年)、三浦 櫻埜(鶴岡四中2年)、小山 結子(松陵小6年)、佐藤 湊隼(鶴岡四中2年)
書道部門
「藍」岡部 紗依(酒田二中3年)、「想」榎本眞理子(温海中1年)、「創」池田 吏胡(酒田東高2年)、「輝」小嶋 まい(鳥海八幡中3年)、「望」鷹羽 惇(鳥海小5年)、「岩」伊藤向之介(亀ケ崎小2年)、「幸」伊藤由紀乃(亀ケ崎小3年)、「馬」石川 心葉(酒田東高2年)、「馬」後藤 心華(富士見小4年)、「喜」齋藤 花菜(八幡小6年)
書道総評 酒田市書道連盟会長 髙橋嶔崖氏
小学生の出品数が多く感謝する。1~4年生の作品は元気に書いている点が素晴らしい。5、6年生は筆を持つ機会が多いことが伝わる作品で、大変よく書かれていた。中学生は楷書であれ行書であれ、どちらも書きなれていく過程の文字を丁寧に書いている。高校生になると臨書を多く書いている生徒も見られ、審査が一層難しかった。金賞は堂々として干支の午年にふさわしい作品。銀賞の臨書は手慣れた作品。銅賞は字の如く飛びはねているような元気のよい字。