郷土の未来をつくるコミュニティペーパー(山形県庄内地方の地域新聞)
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[大宝幼稚園の稲刈り体験/庄内農業高校水田]

特集

酒田市
災害対応から生活支援の段階に
大雨災害2カ月、土砂撤去は続く

 庄内・最上を中心に甚大な被害が出た7月25日の大雨災害から2カ月以上が経過した。これを受け酒田市の矢口明子市長は先ごろ「多くの被災者が避難所から自宅や公営・民間住宅といった仮の住居に移り、新たな生活を始めている」と現状を説明。一方で「家屋内に大量の土砂が残っている住宅も多くあり、土砂の撤去作業が続いている」とも述べた。これまでに災害対応は一定程度進んだが、農業を含む市内の被害総額すらまとまる見通しは立たないのが実情で、復旧・復興には「相当の年月がかかりそうだ」とみる向きも多い。(編集主幹・菅原宏之)

特集

庄内の松林
松くい虫被害、今年も拡大か
伐採追い付かず立ち枯れたまま

 林野庁のデータによると、2023年度の松くい虫被害量(被害材積)は県全体で過去最大の5万9千立方メートルと、前年比136%増となった。その9割以上は庄内の被害となっている。あまりに被害量が多いため伐採の対応が追い付かず、国道112号沿いや砂丘地の畑の近くには、伐採の印の赤いビニールテープを巻いた松が点在したまま。県庄内総合支庁森林整備課では、今年度はまだ未調査だが「被害は拡大していると予測している」と話す。限られた予算と人手不足の中、庄内の先人の遺産でもある松林をどう保全していくのか、大きな課題となっている。(編集委員・戸屋桂、編集部課長・土田哲史)

▼地域情報
 ■酒田港のコンテナホテル開業  年間6割の稼働率を目指す
 ■屋内水耕栽培施設を視察  農福連携推進に関係者ら
 ■アランマーレ山形  亀ケ崎八幡神社で必勝祈願  勝利の味をホーム戦で共に
 ■総勢400人で大名行列  荘内大祭本祭6日鶴岡で
 ■過去最大MSCベリッシマ  酒田北港に5日寄港
 ■月山山麓の旬を味わう  里山もみじ御膳を販売中
 ■車椅子の寄贈先を募集  アークベルが34施設に
 ■酒田消防  小型救助車を県内初配備  悪路の被災地に出動可能
 ■新オランダせんべい発売  公益大生らが3種類企画
 ■われらの生徒会長/櫛引中学校 小鷹陸駆さん(3年)

▼文化
 ■水彩画記念館  現場を大切にした風景画  佐藤光治氏の個展開催中
 ■絵革と裂織の独創的作品展  岩谷純子さんら丙申堂で
 ■コミュニティ鶴岡歌壇/佐々木秀子選

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 ■建設業界で働く

▼インフォメーション
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